日本酒の好みの温度を探してみる

2017年06月23日
お酒の知識

桜の時期も終わり、風にそよぐ木々の緑もまぶしい季節になってきました。
燗酒のおいしい季節も少し落ち着いてきました。これから夏へ向かって様々な蔵元さんが夏向けの清酒を企画していると思います。ここ数年夏向けの清酒が凄く増えてきていると感じています。生酒や原酒、無濾過等、飲みごたえがあるジューシーなタイプからフレッシュな風味が特徴のタイプまで、とても楽しめる季節商材になったと思います。

冷やして飲む冷酒と言っても冷やした温度で表現が変わってきます。冷酒の適温は、清酒のタイプによっても異なります。コクのあるタイプは5~9度、香り豊かなタイプや滑らかなタイプは10度~15度に冷やして、熟成タイプは、10~15度に冷やすか、16~25度の常温で飲むのがよいとされています。ですが、これはあくまで目安の一つですから色々な温度で試してみるのも楽しみの一つです。

冷燗温度の定義

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おすすめの飲み方

みなさんも試した事がありますでしょうか?冷酒グラスに1つ氷を浮かべて飲む「ロックで飲む日本酒」をオススメしたいです。ロックにすることで見た目にも涼しげになりますが、良いところは見た目だけではありません。日本酒ロックは昔からある飲み方のひとつで、いわゆる「通な人」のスタイルという印象もありますが、実は意外にファンの多い飲み方です。氷を入れロックにすることで温度とアルコール度数が適度に下がり、飲みやすく酔いざめがよいという特長があります。お酒やグラス、氷のチョイスを正しく行えば、日本酒らしい「うま味」や「余韻」をそのままに軽快な「のどごし」を楽しめます!また、健康志向な方にはちょっと変わった飲み方の「燗ロック」がオススメ。氷を入れたグラスにお燗した日本酒を注ぎ、氷が溶けて瞬間的に冷えたものを頂く飲み方です。適度にアルコールが飛んでお酒の弱い方でも美味しく飲めますよ。まさに夏らしい飲み方ですね。

自分のお好みの温度をこれから探してみてください。

これからの季節「日本酒ロック」で乾杯!!

 

 

新潟清酒達人検定「金の達人」渡辺秀之