第13回わいわいワイン会特別企画 「パリスの審判」結果発表

2019年11月30日
ニュース

2019年11月14日開催致しました第13回わいわいワイン会特別企画「パリスの審判」の

結果報告をさせていただきます。

パリス

◆パリスの審判とは

 「パリスの審判」とはワイン界の常識を変えた伝説の事件です。
 時は1976年、アメリカ独立200周年という記念すべき年でした。このアメリカ独立200周年を祝おうと、ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の創始者スティーヴン・スパリュアは、カリフォルニア産ワインとフランスワインの比較試飲を企画します。
 当時のカリフォルニアワインは、カリフォルニアで高級ワインを造り出す人々が現れ、少しずつその存在が知られるようになっていました。 伝統を守ることで凝り固まっていたフランスとは異なり、アメリカは最新の現代醸造学を取り入れ、徐々に成長を遂げていました。それでも、フランスワインが最上であるというのが共通の常識でした。
 スパリュアは、カリフォルニアで当時最高と評価していたカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ各6銘柄を、フランスワインはボルドー赤、ブルゴーニュ白各4銘柄を集めました。テイスターは全員フランス人で、ワイナリーオーナー、ワイン専門誌編集者、レストランオーナーシェフ等が集められました。
 結果はまさかのカリフォルニアワインが赤白ともに1位となり、驚きの結果に終わります。このブラインド・テイスティングは、「パリスの審判」として新聞やメディアが大きく書き立て、広く知られるようになりました。「優れたワインはヨーロッパから」という常識が崩れ去り、世界の様々な国のワインが評価されるきっかけとなったのです。

◆わいわいワイン会「パリスの審判」

 この伝説のワインテイスティングを模して、わいわいワイン会の企画として再現しました。赤白各4種ずつ、フランス、カリフォルニア2種ずつを集め、ご参加いただいた方に採点をしていただきました。
 その結果は・・・・

 

paris

 なんと、1位の栄誉に輝いたのは赤白ともに、カリフォルニアワインという結果となりました。驚いたのは、白モンテレーナ、赤スタッグス・リープの銘柄まで同じであったことです。
 白に関しては1~3位まで僅差の評価でしたが、赤はスタッグス・リープの圧勝と言え、品質の高さがうかがえます。

 この特別企画「パリスの審判」に参加していただいた皆様には、御礼申し上げます。また、早々に満員になってしまい、お断わりさせていただいた方が多数おり、この場を借りてお詫び申し上げます。
 参加者の皆様には概ね、喜んでいただけたようでほっとしております。

 

 来年も皆様に楽しんでいただける企画を考えてまいります。